336「新・恐るべき空白F」 確率の問題(下)

11.15.tue./2016

★これは100%の確率・・・

今回2度目の緊急入院は2週間で済んだけれど、その代わりに地元でのリハビリを指示されていた。
で、8月20日退院後の9月13日より週1回、午後から実質90分ほどのトレーニングマシン等を使った「通所リハビリ半日コース」を受けている。

我輩の後遺症が軽度ゆえ介護保険上では週1回だけの利用というのが物足りなく、というより「こんなん効果あんのんかいな?」(マシンの負荷が軽すぎるのもふくめ※)と、別途「筋肉治療」を謳い文句にしているとある整骨院にも時々通っていた。

※と、最初は思っていたけれど、マシンふくめ5通りの運動コース終えるとじっとり汗をかいてるのに最近気づき、いまでは良い意味での「あるんかいな?」。でも例えば週2回以上となると我輩のズボラな性格上、しょっちゅうサボるやろなぁ。

昔っからマッサージは苦手だった(触られるとこしょばくって)
2度目の入院時に理学療法士さんから「筋肉が固くなってますねぇ」と、(不自由な身ゆえ)使い切れていない筋肉がそういう状態になるとかで、今回我慢しつつその整骨院でのもみほぐしに通ってはいたんだけれど・・・。

ある日、その整骨院で低周波治療器使用の時間を終え、マッサージに移り始めた我輩担当の若き院長さんに聞いてみた。
「あの治療器って結構効果あるんですか?」
「さぁ〜」
「?・・・よくテレビでも宣伝してますよね、携帯サイズでパット当てると肩こりなんかに効果ありっての」
「やってますねぇ〜、さぁ〜効果あるんですかねぇ〜」
「??・・・ないかも?」
「わかりませんねぇ〜、うちではマッサージ待ちの方の時間つぶしに使ってるようなもんで」

・・・とはいえそこの機械、キャスター付きのデッカイやつで多分相当値も張るだろうし(※)、ここは「筋肉治療」もするとこだし、それへの効果のほど解説した取扱説明書ももちろん付いてるだろうし・・・ん?そこには一体なんと書かれてるんだろ?筋肉治療院長先生に聞いてみたくなってきたけれど、その問答あってからは、そこには行かなくなってしまってた・・・。
※家庭用低周波治療器、実は我輩若き頃いっときセールスしていたこと(効能信じつつ)思い出した。この時の話は結構面白いと思うので機会あれば後日掲載。

話がそれたけれど、この通所リハビリでの休憩時間に隅に置いてある週刊文春に毎回目を通している。
週刊誌は文春、新潮派なので、リハビリ費用個人負担月3381円から今まで買っていたこの週刊誌代差し引くと・・・などと遅々として進まぬ体質改善に反比例しての「お得」な面みみっちく見い出そうとするのも少々情けない話だが・・・ある日、文春新旧号読み尽くし、残る一誌の「サンデー毎日」11/6号を初めて手に取ってみた。

ルポライターの鎌田慧氏が沖縄ヘリパッド問題について意見を載せている。
例の、機動隊員による反対派の人たちに対する『土人』発言への非難記事である。
「うんうん、そうか、そうか」と読み捨ててパラパラページめくってると、ジャーナリストの青木理氏が「抵抗の拠点から」という題で同様の意見を別ページで述べていて・・・。

なんなのだ、この「サンデー毎日」!
全く同じ論調の、それも一方的に「土人」発言のみ取り上げ、さも鬼の首でもとったように「沖縄の人たちの心を踏みにじるような」「権力者の差別発言が怖い」云々と、ただ作者名異なるだけの同一内容記事掲載なんて、編集上においても問題にならんかったのかしらん、と。

新聞等で知る限りにおいては、本土から来た活動家ふくむ反対派による機動隊員への「お前の家族の住所調べ上げて」とか「子供の学校知っとるぞ」「夜道で背中に気をつけろ」云々の、「土人」それ以上の罵詈雑言、脅迫の類いや、活動名目の一つの自然保護に反し地元の畑や植林を勝手に伐採、踏み荒らしての地域住民の反発のことなど、<なぜ「土人」発言が>ということに関しては一行もなしという両名の記事。これこそ彼らが機会あるごとに声高に言い募る偏向報道そのものでは?と、朝日新聞とともに「サンデー毎日」も今後も自費では100%買わんぞ!と無力ながらも決心した次第。

「新・恐るべき空白」つづく

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