374「今夜の映画!」8/2017のベストは?

9.6.wed./2017

ガジュ丸評価基準。
5〜4が「秀作以上ライン」、3.5は「損ナシの佳作」、3は「普通」、2〜1は「駄作ライン」。NF=ノンフィクション。※=再観作品。

★「今夜の映画!」

01.「遠すぎた橋 」1977/イギリスetc/リチャード・アッテンボロー監督/3.0 ※
02.「真昼の死闘」1970/アメリカ/ドン・シーゲル/2.0 ※
03.「リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日」2014/カナダ/エリック・ピコリ/3.0
04.「アバンダント 太平洋ディザスター119日」2015/ニュージーランド/ジョン・レイング/3.5
05.「誘う女」1995/アメリカ/ガス・ヴァン・サント/3.5
06.「ザ・クルー」2015/フランス/ジュリアン・ルクレルク/3.5
05.「ドント・プリーズ」2016/アメリカ/フェデ・アルバレス/4.0
06.「4 FOUR」2011/イギリス/ジョン・ラングリッジ/3.5
07.「森山中教習所」2016 /日本/豊島圭介/3.0
08.「殺人魚フライングキラー」1981/アメリカ/ジェームズ・キャメロン/2.0 ※
09.「インフェルノ」2016/アメリカ/ロン・ハワード/3.0
10.「ブラディ・サンデー」2002/イギリス/ポール・グリーングラス/3.0
11.「エヴェレスト 神々の山嶺」2016/日本 /平山秀幸/3.5
12.「あいつだ」2015/韓国/ユン・ジョンヒョン3.0
13.「山の音」1954/日本/成瀬巳喜男/3.0
14.「殺人の輪廻」2015/韓国/パク・ウンギョン/3.0
15.「インサイダーズ 内部者たち」2015/韓国/ウ・ミンホ/4.0
16.「疑惑のチャンピオン」2015/イギリス/スティーブン・フリアーズ/3.0
17.「しあわせへのまわり道」2014/アメリカ/イザベル・コヘット/3.0
18.「青の炎」2003/日本/蜷川幸雄/3.5
19.「進撃の巨人(実写版)」2015/日本/樋口真嗣/2.0
20.「プレステージ」2006/アメリカetc/クリストファー・ノーラン/3.5
21.「狼は暗闇の天使」2013/イタリア/ファビオ・グラッサド二ア/2.0
22.「レッド・ムーン」1968/アメリカ/ロバート・マリガン/3.5 ※
23.「ハドソン川の奇跡」2016/アメリカ/クリント・イーストウッド/3.5
24.「ビロウ」2002/アメリカ/デヴィッド・トゥーヒー/3.5 ※
25.「アイスブレーカー 超巨大氷山崩落」2016/ロシア/ニコライ・ホメリキ/3.5
26.「ビジット」2015/アメリカ/ナイト・シャマラン/3.5

★懐かしの映画

高校時代に観て衝撃的だったのが、異色西部劇「レッド・ムーン」
なぜ異色かというと、姿を見せぬ一人のアパッチの存在が。
騎兵隊が白人女性とアパッチの子供を保護する。ガイドを引退するグレゴリー・ペックがとりあえず二人を引き取ることに。しかし、彼らが立ち寄ったのち、駅馬車中継所、鉄道の駅各所の白人らが全滅させられたことを知る。それも、彼らのあとを執拗に追い続けるたった一人のアパッチの手で。子を取り戻そうとする、最後まで姿を見せぬアパッチの存在が不気味だった。
公開当時、本作がリメイクと何かで読み、本来の作品観たしと思いつつその題名もいつしか忘れ今に至ってしまった。ま、再見では「アパッチが子を思う心情無視した作品やな」と・・・。

「史上最大の作戦」に比肩するマーケット・ガーデン作戦(ベルギー、オランダ間の5つの橋を確保しようとするも失敗)描いた大作戦争映画「遠すぎた橋」
当時駄作と言われながら観た覚えはあるもの、なぜ駄作だったんだろ?と再見・・・名作「史上最大の作戦」で描かれた戦場での印象的なエピソードの積み重ねもなく、タダのドンパチかつそれさえも大作らしくなく大味な作品だった。
同じく「なぜ駄作だった?」のクリント・イーストウッドと名匠ドン・シーゲル監督がコンビ組んだ「真昼の死闘」は、単なる「米国製マカロニ・ウエスタン」どまり。
あのジェーム・キャメロン監督のデビュー作「殺人魚フライングキラー」は、飛ぶサカナが人を襲うという設定からがおかしかった・・・。

「再見」作で唯一充分観れたのは、大戦下、米国潜水艦が撃沈された英国病院船生存者3名を救助。それから起こる怪異を描いた「ビロウ」(「・・・下に」という意味か)。敵の攻撃に加えての密室という2重の恐怖!

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「悪魔は闇に蠢く」2014/韓国/シン・ジェオン
「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」2014/アメリカ/リチャード・ロンクレイン

「悪魔は」は、下水管に住む殺人鬼がマンホールから通行人を引きずりこんで、という変わった題材で面白そうなのに、二度もみかけては挫折。う〜む?
「ニューヨーク」は、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンという我輩の好きな出演者なのに、黒人俳優シドニー・ポワチエの「招かれざる客」などで若き頃、黒人差別観(米国では差別が当たりまえという)植え付けられたのか、黒人白人老夫婦に違和感で、う〜む?

★「映画vs原作」
映像作品もしくは原作の、どちらが「優」?

「青の炎」→蜷川幸雄監督作○ vs 貴志祐介原作○
「プレステージ」→クリストファー・ノーラ監督作○ vs クリストファー・ブリースト原作×

★「今夜の名言!」

「すごい歓迎ぶりだな。こんな経験は?」
「解放日?離婚経験はある」
(「遠すぎた橋」より。オランダの町を解放した連合軍兵士の会話)

★8月の推薦作!

「インサイダーズ 内部者たち」
信頼していた人間に裏切られ、落ちぶれた生活を送るヤクザ(イ・ビョンホン)が、韓国政財界の癒着と不正を暴き出す痛快復讐劇。

次点は、元特殊部隊の盲目の老人宅に泥棒に入ってしまい、老人の反撃で自滅していく若者たちを描いた「ドント・プリーズ」
「ヴィジット」は、少年少女が初めて祖父母の家を訪ねての、恐怖の滞在を描く。シャマラン監督と知って観たならオチの予測がついたかも。

「今夜の映画!」8/2017 完

<戻る>