416「ささやかなる、お買い物」 (非・三種の神器B)

7.27.fri/2018

★最後の品

非・三種の神器A「フットケアグッズ?」につづく、今回も「足」に関する商品。

前回同様、商品名記されたパッケージ等とっくに廃棄ゆえ、正式名称またもや不明。
でも本体裏面に大きく「NEO」との印字読みとれるゆえそれが商品名なのかも。今までと異なるのは、百円ショップグッズではないこと。かつ、昨年秋口からいまだ使い続けているという、非・三種の神器のなかでは唯一の活用品。

購入先は、かつて356「ケータイとカップヌードル」で記した、@二十円余りのジャカルタ産カップヌードル入手先、激安ディスカウントショップにて。購入価格は二百円ほどだったか。
見つけたのは昨年の春という、この商品にとってはオフシーズン時。
そして普通なら目にも留まらぬであろうその品、つい手にしたのは「脱げない」のキャッチコピー目にしたゆえ・・・どういう仕組みなのか、「脱げない室内用スリッパ」というのだ。

※今年春先に見かけた格安大箱入り蚊取り線香、先日買いに出かけたら置いていた痕跡もナシという、オフシーズンでも見かければその場で買わぬとたちまちのうちに売れ切れとなるほどのここは激安ショップ。

★脱げない?

表面は青いボア生地に赤の縁取りラインが、裏面は薄いながらも黒のウレタン底というなかなかの洒落モノ。見かけからしても冬物だ。その裏面に赤で商品名らしきのNEOとサイズそして細かな英文が印字されている。けれどいまやその文面擦り切れ判読不能。tokyoとかすかに読みとれるゆえ、企画か製造が日本なんだろう。

で、脱げないというのは、内側繊維に工夫あるのか、成形構造に工夫あるのか(甲の内側部分、左右が少し内側にくびれている?)、確かに靴下の時も素足の時も、これは脱ぎにくい。いや、脱げないという面倒くささはある。素足なら足首強く振れば脱げ落ちるけれど、これではどこかへ飛んでいってしまう・・・で、片足つま先で反対側のつま先踏んづけてか、手を使って脱ぐことになる。酔ってるときなど気づけば片足スリッパ、脱いだつもりが履いたまま寝ていたことも・・・。

★フィット&スムーズ

こういう商品買ったのも、例のいまだ我が身苛む後遺症ゆえ。
少々不自由な足にこれはフィットし、階段の上り下りなどスムーズになるからだ。だから酷使というわけではないけれど、すでに今年の冬でウレタン底擦り切れ、2センチほどの穴がもう空きかけている・・・ゆえに今までの「百円ショップ落ち」商品に近い「激安ショップ落ち」と成り果てたんだろうか。
でも今年も売り場に出現しないもんだろうかとふと思っていた。非・三種の神器のなかで唯一役立った商品だもの。擦り切れた横文字判読できれば発売元に入手先問い合わせてみたかもの、手元に(いや、足元に)ないと少々不安になるほどの非・三種の神器、最後の一品。

★余談

妙なところに我輩潔癖で、自宅ではフローリングを素足では歩かない。
常にスリッパ着用。我妻リ・フジンこと山椒大夫はその両方の名のごとく、なぜかおみ足にはまったく合わぬ特大LLサイズのソレを年中使用。それだけならまだしも、履いたり履かなかったりしているわけで、我輩「そんなドでかいのんバランス悪いし、汚れた床とおんなじぐらいもう中も汚れ切ってるで」と指摘してやるのだけども聞く耳持たず、ペタペタと素足で、ドタドタとスリッパで歩き回っている。

ナゼかこれも不思議なことに、階段登り口に時々ソレを脱ぎ捨てている。
当初、酔った深夜など暗闇でソレみかけるとギョッとしたものだ。ビル屋上の飛び降り自殺した人の残された履物にみえて。階段上でなく下だけど。この現象を我輩「階段の怪談」と呼んでいる・・・いや、不思議ではないか?きっとスリッパ大きすぎ、階段踏み外しそうになる時があるからだろう。
女は不可解と昔から言われてることだけれど、単にバカなだけなのかもしれない・・・。

「ささやかなる、お買い物」 (非・三種の神器)完

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