480「今夜の映画!」12/2019のベストは?

1.4.sat/2020

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作!」4「秀作」3.5「佳作」3「普通作」2「不満作」1「駄作?」
NF=ノンフィクション ※=再観作品 

01.「ジェノサイド・ホテル」2017/オーストラリアetc/2.0
02.「居酒屋兆治」1983/日本/2.0 ※
03.「ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談」2017/イギリス/3.5
04.「34丁目の奇跡」1947/アメリカ/監:ジョージ・シートン/4.0 ※
05.「目撃者」2018/韓国/3.5
06.「ボーダーライン:ソルジャーズ・ディ」2018/アメリカ/監:ステファノ・ソッリマ/4.0
07.「7号室」2017/韓国/3.0
08.「隣人は静かに笑う」1999/アメリカ/3.5
09.「タンク・ソルジャー 重戦車KV-1」2018/ロシア/3.0
10.「ワイルド・ブレイブ」2018/カナダ/3.5
11.「修羅の華」2017/韓国/3.0
12.「黄泉がえる復讐」2017/韓国/3.0
13.「かごの中の瞳」2016/アメリカ/3.0
14.「カッターヘッド 真夜中の切断魔」2018/アメリカ/3.5
15.「デリラ オスマン帝国騎兵隊」20187/トルコ/2.0
16.「ロスト・イン・スペース」1998/アメリカ/3.5
17.「フロントランナー」2018/アメリカ/3.5
18.「必死剣 鳥刺し」2010/日本/監:平山秀幸/4.0
19.「ホテル・エルロワイアル」2018/アメリカ/監:ドリュー・ゴダード/4.0
20.「ゴースト・ヴィレッジ 隠された殺人」2018/アメリカ/2.0
21.「ヴィクトリア 暗闇からの脱走」2018/ポルトガル/3.0
22.「焼肉ドラゴン」2018/日本/2.0
23.「スノーピアサー」2013/韓国/3.5
24.「ラグナロク オーディン神話伝説」2013/ノルウェー/3.5
25.「沈黙、愛」2017/韓国/3.5
26.「二重螺旋の恋人」2017/フランスetc/3.0
27.「ザ・ウォーター」2017/アメリカ/2.0
28.「一級機密」2017/韓国/監:ホン・ギソン/4.0
29.「ミッドナイト・サン タイヨウのうた」2018/アメリカ/3.0
30.「タバコ・ロード」1941/アメリカ/3.5
31.「ボーダーライン」2015/アメリカ/3.5 ※
32.「エターナル」2017/韓国/3.5
33.「ギルバート・グレイプ」1993/監:ラッセ・ハルストレム/4.0
34.「THE GREY 凍える太陽」2011/アメリカ/3.5 ※
35.「レクイエム」2009/イギリスetc/監:オリヴァー・ヒルシュピーゲル/4.0
36.「大いなる遺産」2012/イギリスetc/監:マイク・ニューウェル/4.0
37.「ノーカントリー」2007/アメリカ/監:コーエン兄弟/4.0 ※
38.「スノー・ロワイヤル」2019/アメリカ/3.5

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「シャークネード」2013/アメリカ
「ヴァンパイア 最後の聖戦」1998/アメリカ
「キラー・メイズ」2017/アメリカ
「ダーケスト・ウォーター」2017/アイルランド
「狗神」2001/日本
「ボア」2017/オーストラリア
「レプティリア」2000/アメリカetc
「リミット:ゼロ」2017/ドイツ
「ハムナプトラ3 失われた皇帝の秘宝」2008/アメリカ
「君の名前で僕を呼んで」2017/イギリスetc
「山猫」1963/イタリアetc
「突然炎のごとく」1962/フランス
「緑の光線」1985/フランス

★「はじめに:テレビ一体型レコーダー」

映画を録画し続けての我が家のテレビ一体型レコーダー、不具合プラス録画満杯状態に。
で、外付けレコーダー要かと以前記したけれども、今回早くもそのことがマイナス的に具現化。

その三菱製テレビはデジタル放送スタート時に購入。我が母が。
当時、我輩は店住まいで購入には一切関わっていず、我輩介在すれば(買う金なんてなかったけれど)三菱製品など選んではいなかっただろう。
というのも、かつて三菱自動車のリコール問題扱った小説やドラマでの、あの日産自動車(450〜「嫌悪感って?」参照)同様、単純に嫌悪感抱く企業名だったゆえ。

が、その三菱テレビ、我が家のもう一台のシャープ製に比べ(シャープ映像機器は、以前記したようにもう論外の駄作群。が、我輩知らぬ間にこれも我が家に・・・)、三菱はなんと使い勝手の良いものであろうか(当たり前の商品ゆえ)。
そのシャープのリモコン、いざ再生と思ってもリモコン本体にその再生文字見当たらず、ファミリンクとかホームなんてわけのわからぬボタンからスタートするようで・・・ようでというのは、山椒大夫こと我が妻リ・フジン御殿に鎮座ゆえまともにそれに相対したこともなく、「たかがリモコンで・・・」と戸惑う自己嫌悪にも陥らせるシャープなのである。

で、12月23日月曜日、この町の総合家電ショップ、エディオンに出かけた。
新聞折込の特売商品チラシに外付けレコーダーも掲載されてたゆえ。
とりあえず、修理受付コーナーでテレビの現状訴え、修理費用いかほどか聞いてみることに・・・。
我輩「DVDトレイが開きません。録画可能時間2時間あるのになぜか数分も録画できません」と。
担当者「ここでは修理費用はわかりかねるので」と修理受付センターの連絡先教えられる。が、出張費だけで五千円も要とか。外付けは1万少々の価格。

で、映像機器売場へ。
各種外付けレコーダー商品群目の前にした我輩に男前店員「修理費用から考えると外付け購入のほうが断然お得」と。
が、失礼とも言える時代になったものだ。我輩の話を我輩見つめ聞いていたはずの男前、「あ、もう一度」と我輩の質問に対して。「?」と一瞬思ったけれど男前、我輩喋ってる間イヤホンでなにかの連絡を聞いていたのだった・・・我が妻、山椒大夫ことリ・フジンも仕事で常にイヤホンし、難聴気味の従業員が増えているという。ゆえに非難する気にはならなかったけど・・・。
で、その男前店員しばし我が家のテレビ品番チェック後、「・・・お持ちのテレビには外付け、もう使えません」
コレが昨今の技術革新というものなのだった・・・。

帰宅してエディオン修理センターに電話。
折返し、なぜか三菱電機修理センターから電話が入る。メーカーでないと直せんのかよ、オオゴトかよ?
早くも翌24日11時過ぎ、修理マン着。
過酷労働、パワハラ等で自殺者続出の三菱電機社員だ。
「大変ですか」と聞いてみたかったけれど、聞かれ飽きてるだろうと、我慢。
60歳近い方なのに、茶髪のサービスマンだ。
そんな髪色だと社内でよけい風当たり悪いんちゃうんとも聞いてみたかったけれど、これも我慢。
気を使ってしまう会社だ。

そういう我輩も茶髪なのだ。
いや、そうなってしまった。
スポーツリハビリ先のトレーナー女史「あら、染めはったん?」
「スーパーのワゴンセールで格安やったトリートメントとやらがライトブラウンで。でもこんな色になるもん?」
「白髪の度合いでとちゃいます?」

一部の墨丸顧客の間では有名なむかしの話だけれど、当時使った異なるメーカーのソレで髪が緑色になったことがある。
メーカーに苦情申し立てると、開封後長期間経つと変質してしまうゆえとのこと・・・1〜2年ぐらい放置していた。
夜間メインの生活ゆえ幸い暗がりでは目立たず、しばらくは緑のおっさんのままだった。

が、今回はまともな茶髪・・・でも、金髪っぽくチャラい感じで使いたくはないんだけど、貧乏人ゆえ捨てることもできず、きっと三菱おっさんも同類かもと親しみ感じはじめたとき、点検中のおっさんテレビ画面の録画タイトルみつつ、「映画お好きなんですねぇ、私もなんですよぉ」とさらなる親しみ感じさせる発言のあと、「あ、450タイトル超えてますよ!コレ、故障じゃなく単に録画の数が多すぎるんですよ。どんどん消すか観てしまわないと」

トレイ開閉の故障は簡単に直せ、おっさん「出張費と点検料だけにさせといてもらいます」と、修理代はサービス。でも4950円もの支払い。かつ450余タイトル、早く減らさねばならぬという、すべてが苦境の年末なのであった・・・。

★「寸評!」

映画好きの墨丸OBが「インドのホテル舞台の実話テロ映画がおすすめ」と。
その時の彼、「題名失念」
後日、WOWOWで「ジェノサイド・ホテル」が。
「これか!」と。
・・・バカみたいな映画だった。
ホテル占拠のテロリストは二人なのか集団なのかもわからず、ホテル従業員が客をこっそり逃し続けてるというのにホテル包囲の警官はだれ一人ホテル内に来ず等などクエッション満杯。
で、後日墨丸OB「あれ、『ホテル・ムンバイ』でした!」
同じホテル舞台の全く別の作品だった・・・「ホテル・ムンバイ」はやはりすごいらしい。が、まぎらわしい。

かつての任侠映画のぞく(未見多しで)、高倉健さんの映画って健さんの雰囲気だけでもってる映画じゃんと、晩年の主演作「あなたへ」筆頭に、今回の「居酒屋兆治」再観しながらつくづく思った。
「兆治」で印象に残っていたのはその主題歌「時代おくれの酒場」と、脇役の小松政夫が女房亡くし、子供の金属バットを女房の太もも代わりに抱いて寝ていて「冷たすぎるんです」と嘆くシーン。「駅 STATION」では倍賞千恵子が女将演じる居酒屋での大晦日、紅白の番組から流れる八代亜紀の演歌「舟唄」だけだし、「夜叉」では、いしだあゆみとのベッドシーンでの健さんの手の甲がシミだらけでショックだったこと・・・いや、あの独特のオーラが物語を圧倒しているのかも?

サンタを信じぬ子供とサンタとの交流物語でクリスマス映画の秀作であるジョージ・シートン監督「34丁目の奇跡」は、ラストの「サンタクロースは実在するか否か」の痛快な裁判シーンで何十年も昔に観た映画だと気づいた。
かつての墨丸時代、ヨーロッパ系のお客さん方が異口同音に「アメリカ人は嫌い。わがままで」と。けれども、こういう心温まる映画が作れるアメリカの一面は素晴らしい。

その米国と麻薬カルテルとのメキシコ国境での闘いを描いた秀作「ボーダーライン」の続編「ボーダーライン:ソルジャーズ・ディ」は、さらなるリアルさでさらなる見ごたえ。終盤、主人公のベニチオ・デル・トロが情け容赦もなく射殺されるシーンなんてドキドキもの。さらなる続編見たし。で、後日一作目再観す。

隣家の普通の家族が、実は・・・という題材は小説でも映画でも多いジャンルで好きだけれど、ジェフ・ブリッジス主演「隣人は静かに笑う」は、その魅力的な題名ふくめイチオシのスリラー。

これもジェフ・ブリッジス主演の「ホテル・エルロワイアル」は思いがけぬ秀作。
ぽつんと一軒の寂れたホテル。ホテル内外を二分するレッドライン。カリフォルニアとネバダの州境にあるのだ。そこにある日、黒人女シンガーや牧師、セールスマン、得体のしれぬ女などが部屋を借りに訪れる。これは一体どういう映画なのだ?・・・と、次々に思いがけぬ展開が!

藤沢周平の時代小説『隠し剣』シリーズ原作の秀作映画『隠し剣 鬼の爪』『武士の一分』に続く、平山秀幸監督、豊川悦司主演「必死剣 鳥刺し」は、シリーズ共通の時代劇らしい時代劇。題名は笑っちゃうけど。

昨今の険悪な情勢に感化され、最近はもう韓国ドラマは観てもいない。
が、映画はその題名だけでチョイス、録画し、再生して韓国映画だと気づく。
この「一級機密」もそうだ。まぁ、観てみる。
韓国軍の軍需部に栄転した主人公はその部の「我らは家族」という歓迎に喜ぶ日々。が、ある日、裏の世界を知る。そのあたりの描写はもう吐き気がするほど。それが見応えアリなのが悔しいほどで、これが実際にあった汚職事件と知ると余計その国民性に反発してしまう・・・。ホン・ギソン監督作だ。

同じ実話ドラマでもネチネチした韓国映画と異なり、アメリカ的というか陰湿さのなさが救いで見応えありなのがヒュー・ジャックマン主演の「フロントランナー」
レーガン大統領の後継者を決める大統領選で民主党の最有力候補だったヒュー・ジャックマン演ずるゲイリー・ハートの栄光と挫折が描かれている。

秀作とは知ってはいたけれど、好きでない俳優三人、ジョニー・デップ、ディカプリオ、ジュリエット・ルイス出演ってんで敬遠していた「ギルバート・グレイプ」、450本あまりの録画数減のために、再生。
知的障害者を演ずるディカプリオの演技が秀逸。過食症で家の土台を補強せねばならぬほどの超肥満の母親役のダーレン・ケイツなんて女優が存在することもスゴイ。
この種の、血も流れずの暴力シーンなしで楽しめる作品としては、2012年の「大いなる遺産」も。
孤児となり姉の鍛冶屋に引き取られた少年の明暗ふくむ成長ドラマだが、こういう心温まる映画放映が、なぜか道徳教育が否定されるような我が国には必要だ。大物俳優レイフ・ファインズが重要な役割で脇役として出演している。

駄作のないリーアム・ニーソン主演作3本。
極寒のアラスカに航空機墜落。生き残った7人の男たちのサバイバル劇「THE GREY 凍える太陽」、かつてのアイルランド紛争で加害者と被害者遺族となった二人の男の再会劇「レクイエム」、息子を殺された除雪車運転手の復讐劇「スノー・ロワイヤル」からのオススメは、「レクイエム」

★「ガジュ丸賞!」

2012年の、ドリュー・ゴダード監督「ホテル・エルロワイアル」!

「今夜の映画!」12/2019 完

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