507「今夜の映画!」(11/2020のベストは?)

12.11.fri/2020

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作!」4「秀作」3.5「佳作」3「普通作」2「不満作」1「駄作?」
NF=ノンフィクション系 ※=再観作品 ?=ようワカラン

01.「ジョナサン ふたつの顔の男」2018/アメリカ/3.0
02.「雪暴 白頭山の死闘」2018/中国/3.0
03.「よこがお」2019/日本/監:深田晃司 出:筒井真理子/4.0※
04.「ドッグマン」2017/イタリア/3.5
05.「ドリームハウス」2011/アメリカ/3.5
06.「メランコリック」2018/日本/監:田中征爾 出:皆川暢二/4.0
07.「男はつらいよ 私の寅さん」第12作/1973/日本/出:岸恵子/3.0
08.「ミッション:60ミニッツ」2017/カナダ/3.0
09.「T−34 レジェンド・オブ・ウォー」2018/ロシア/3.5
10.「ボーダー 二つの世界」2018/スウェーデンetc/3.5
11.「鈴木家の嘘」2018/日本/2.0
12.「グレート・ウォー」2019/アメリカ/3.5
13.「ボーリング・フォー・コロンバイン」2002/アメリカ/3.5
14.「岬の兄妹」2019/日本/3.5
15.「恐怖の報酬」1977/アメリカ/3.5
16.「Dr.パルナサスの鏡」2009/イギリスetc/3.5
17.「ロストパラダイス・イン・トーキョー」2010/日本/3.0
18.「もっと猟奇的な彼女」2016/韓国etc/1.0
19.「君の名は。」2016/日本/3.5
20.「太陽の中の対決」/アメリカ/3.0※
21.「白夜行」2011/日本/3.0
22.「アジャストメント」2011/アメリカ/3.5
23.「昼顔」2017/日本/3.5
24.「ダイバージェント」2014/アメリカ/3.5
25.「ダイバージェント NEO」2015/アメリカ/3.0
26.「ダイバージェント FINAL」2016/アメリカ/3.0
27.「シャッター」2008/アメリカ/2.0
28.「劇場版 臨場」2012/日本/2.0
29.「ブルーランジェリー 青い下着の女」2018/オーストラリア/3.0
30.「後妻業の女」2016/日本/監:鶴橋康夫 出:大竹しのぶ/4.0
31.「めぐり逢い」1957/アメリカ/3.5
32.「素晴らしきかな、人生」2016/アメリカ/3.5
33.「夜明けの祈り」2016/フランスetc/3.5
34.「ブロードウェイと銃弾」1994/アメリカ/3.5
35.「バニシング」2018/イギリス/3.5
36.「LUCY/ルーシー」2014/フランス/3.5
37.「ハミングバード」2016/アメリカ/3.5
38.「グリンチ」2000/アメリカ/3.5

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断した、「断念=残念」映画は?

「パリ、嘘つきな恋」2018/フランス
「母なる証明」2009/韓国
「デンジャラス・チェイス」2019/アメリカetc
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」2017/日本
「鉄人28号」2005/日本
「犬鳴村」2020/日本
「ハウルの動く城」2004/日本
「シェルブールの雨傘」1963/フランスetc
「雲の向こう、約束の場所」2004/日本
「空中庭園」2005/日本
「秒速5センチメートル」2007/日本

中学生の頃だったか、評判の「シェルブールの雨傘」が町の三本立て映画館で上映された。
けれど、スクリーン上で出演者が突然歌い出すミュージカルというものに馴染めず、未見の作品のまま。その後、ミュージカル映画「ウエスト・サイド物語」のダイナミックな振り付けに圧倒され、「雨に唄えば」のメロディに感動。では「シェルブール」は?と思い続けの今回・・・冒頭シーンから、会話がすべて「歌」だった。もうまるで異次元世界で断念。

アニメは観ないほう(が、TVアニメの「約束のネバーランド」だけは先が読めずの展開で観ている)。
だけどレコーダー録画時間に余裕なくなり、録画後長らく放置の新海誠監督「君の名は。」を観る。我輩好みのパラレルワールド的展開ゆえか、「アニメも面白いじゃん」
で、これも長らく放置の同監督「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「ハウルの動く城」続けて観るも、「ナニがええのん?」
で、ふたたび放置分野に。というよりアニメはもう録画対象外に。

豊田利晃監督「空中庭園」(「秘密を持たない」が家族のモットーなのに、各自が秘密を抱いている家族の話)、あまりのかったるさで以前「断念!映画」に。
その後、角田光代さん原作の映画作品と知り、角田ファンとしては見逃してはならぬと再度鑑賞・・・のはずが、前回より数分長く我慢して、やっぱり断念。我慢しつづけりゃ面白かった?

★「期待作!」

2017年7月に録画し、今日まで観るのを我慢してきたほど期待の「もっと猟奇的な彼女」。
もう20年ほど前にもなるのか、傑作ラブコメ韓国映画「猟奇的な彼女」の続編かと(思えばこの頃、韓国映画は嫌いではなかった・・・)。
で、まるで違った。いや、まるでではない、前作主人公チャ・テヒョンが主人公なんだから。でも、前作のお相手女史チョン・ジヒョンじゃなくって・・・もう、冒頭から見るに堪えない展開で早送りで終結。こんなにも面白くもない韓国映画って珍しい?こんな映画ばかりだとイイのに。

★「寸評!」

酔っていたとしか思えない。もしくは狂っていたか?
11月初めに観た秀作邦画「よこがお」のこと。
甥が女子高生監禁の罪で逮捕される。その叔母(筒井真理子)が本編主人公の訪問看護師。女子高生がその訪問先の娘だったことから、叔母が手引したのではと週刊誌で報道される。リークしたのは、女子高生のニートの姉(市川実日子)。看護師への夢抱くことから、主人公が日頃親身にその勉強の手伝いもし、唯一甥叔母の関係知るその長女が「明らかにしてもなにもならない」と家族への告白をも止めたその長女の裏切り。で、人生の歯車が狂いはじめ、ついには職も婚約者も失った主人公は?
・・・冒頭からみせる展開。なのに、今夏すでに観ていて、その評価はなんと「2」。今回、前半一部分に既視感ありだったけれどもなぜか内容まったく覚えていず。で、思いつくことは、過去と現在交互に描かれる展開ゆえ、前回は我輩酔っててワケわからなくなり、かつレコーダーの録画時間余裕もないことから、超早送りで観終わったことにしたんではないか・・・。
この深田晃司監督作「淵に立つ」を「断念!映画」にしてしまった覚えもあり。また今回の「断念!映画」である、評価の高い「パリ、嘘つきな恋」「母なる証明」も同様の状況下で断念したゆえ、再放送観るべきかも。

もう一本の邦画オススメが「メランコリック」
単純にも、その録画タイトルから洋画と勘違い。
字幕洋画だと倍速でも不都合なく観れ、眠気兆す深夜過ぎの視聴には至極便利。で、映画始まったとたん、「日本映画かよ・・・」
邦画はただでさえセリフ聞き取れぬことがあり(大御所俳優里見浩太朗かつていわく「はっきりしゃべれぬ役者が多い」からか)、倍速鑑賞も不可。が、この映画、標準再生画面で観始めた深夜、引き込まれてしまった。
・・・東大卒なのに(見るからに)ニートの皆川暢二が銭湯でのバイトを始める。同時に採用の磯崎義知は年下の金髪男。なのに金髪男のほうが店に信頼されてるような状況に嫉妬心抱いた東大男は、それで銭湯の重大な秘密を知ってしまうことになる。店主の羽田真はじめ、出演者が馴染みのない方ばかりで新鮮味もあり、田中征爾さんは注目すべき監督だ。

月の後半にも秀作邦画が出現。
豊川悦司演じる中高年結婚斡旋業社長と組み、老人の遺産を狙う大竹しのぶの「後妻業の女」だ。
面白い。違和感ない大阪弁での二人のやりとりにくわえ、大竹さんの怪演に、当初躊躇していた2時間超す上映時間、まったく気にならず。
思えば大竹さんが「青春の門」でデビューした頃、当時勤めていた団体企画の「現代の青春について」の座談会に、我輩と名古屋事業部の女史が選ばれ大竹さんにお会いしたことがある。以来のファンだ。

★「今夜の名言!」

人生にはなんどか一生これが続けばいいのにという瞬間が訪れる。何もかもが完璧で、幸福で、この瞬間のために俺は生きてきたんだと、そう思える瞬間が本当に何度か。そして僕たちはまさしくその瞬間のためだけに生きているんだと思う、その何度かを、訪れる瞬間のためだけに。それで十分。ん、それで十分だと思う。

(「メランコリック」からだけど、これは「男はつらいよ」のパクリか。いわく、満男「人間は何のために生きてるのかな」 寅次郎「何ていうかな、ほら、あ〜生まれて来てよかったって思うことが何べんかあるだろう。そのために人間生きてんじゃねえのか」。もちろん、こちらのほうが「今夜の名言!」)                  

「禁煙した」
「ウソつけ」
「そのタバコを取るくらいなら指の爪をはがす」
「俺もバーブに言われてる。金を払って早死にするなと」
「俺の元妻も同じだ」
「酒もやめたのか?」
「まさか。男には悪癖がひとつ必要だ」

(「ミッション:60ミニッツ」より)

★「ガジュ丸賞!」

深田晃司監督「よこがお」!

「今夜の映画!」(11/2020)完

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