510「12/28/2020」

1.2.土/2021

2021年、われ無病無傷で突入せり!(ココロは傷だらけやけど)。
同様の方々、おめでとうございます!
さて、今年はじめのバカ話は・・・

★トレーニング

月曜はリハビリ兼ねたトレーニングの日。
けれど12月、ようやくそれから開放!

というのが、これもリハビリ兼ねた我がバイトの木土日曜3日間が、12月半ばから2月末にかけて火曜にもという話あり(結局断ったその顛末話は別の機会に)、トレーニングふくめた週5日もの呪縛は「しんどい」と、その間はトレーニングを休ませてもらうことになっていた。

そしての11月に入ったとある日、トレーニング担当女史「来年から月曜、水曜の利用日がなくなります。他の曜日に移れます?」と。
利用者減る一方の赤字部門というこの小規模施設(バックは中規模の老人介護施設)、いつか閉鎖されるかもとは女史からうちわ話として聞いてはいたけれど、まずは「稼働日縮小」となったらしい。月曜利用者は我輩のみ、水曜は参加者なしで土日祝は施設自体が休み。ゆえにいかにヒマかがおわかりいただけるであろう。
我輩は12月からの「休み」機会に、そのままトレーニング自体を辞めようと内心決めていた(効果見いだせずかで。女史も素人さんだし)その矢先の話ゆえ、「うぁ〜、残念ですねぇ(ウソ)。他の曜日は都合つかないし(ウソ)、じゃあ11月で卒業しましょ!」

で12月から、我が妻リ・フジンが仕事でクルマ使わぬ日と月曜重なれば、「トレーニングに」と未来永劫思わせ、クルマで一人自由気ままに走り回れるのだった。

★12月28日

ようやくそんな月曜日到来。
それが、12月の28日。
1986年、兵庫県香住町の余部鉄橋で、回送中列車が突風受け7両が鉄橋下の工場に転落。死者重軽傷者多数という大惨事のあった日。そして、我輩の誕生日でもあった。

まずは我輩にとって記念すべきこの日、ダイソーへ(というのもナンだけど)。
水商売の墨丸営業時代と同様この季節、バイトの水仕事でヒビあかぎれが・・・コロナで施設の活動縮小されてのボイラー停止で湯が出ない。
先日など指先血まみれかつ痛くって、携帯メールの返信キイも打てぬほど。指先ゆえバンドエイドもキレイに貼れず(muhiのヒビケアで一晩で修復だけど)、思いついたのが指サック。
で、ダイソー炊事用品売場から始まって衛生用品売り場・・・結局それは文具売り場に。あるわあるわ、何種類も(文具専門店よりも?)。
で「シリコン製通気孔付 サイズ別8個入りセット」を選択。
けれど水仕事にも使えるんだろうかとの一抹の不安。
で「指先ピッタリ ポリエチレン手袋50枚入り」も購入。もちろん各百円。
※素人さんは「手袋」だけでいいんじゃないかと思われるであろうが、細かな作業には不向きなのだ。が「指先ピッタリ」タイプはもしかしたら「サック」不要となるかも?

昼食は、国道沿いの丸亀製麺。
先日、堺北花田イオンモールのフードコーナーで初めて丸亀製麺を利用。
香川のうどん店取材番組で知った、天ぷらなんかを順に選んでいくスタイルの店。めんどくさそうと敬遠していたのだけれど・・・イオンモールでのその日、列の前の女性が丼鉢と小皿を盆に乗せるのを真似ながら「この小皿は箸置きなんだろうか?」。が、その女性、小皿にいなり寿司をのせていた。「そうか、それ用か」と、我輩好物ゆえいなり一個のせる。加えてキツネうどんの並を選択。今回も同メニューで、550円也。
※我輩本来、蕎麦派でアンチうどん派。なれど病の後遺症の味覚障害で蕎麦の風味を味わえなくなってしまっていた。蕎麦は以前と現在の旨味格差実感してしまうゆえ、小腹満たすために美味くもないうどんを美味くないと以前と変わらぬ思いで食している。うどんという字面自体も不味そうであるし・・・。

隣のBOOK・OFFで文庫6冊、新書1冊、単行本の鈴木孝夫「日本人はなぜ日本を愛せないのか」、山本夏彦「豆朝日新聞 始末」を計1350円で。
※新書は、脳科学者黒川伊保子の「妻のトリセツ」。20万部突破とか。夫が申し立てた妻からの精神的虐待が離婚動機というのが、統計では最近第2位に急浮上とも。帯に[理不尽な妻との上手な付き合い方]とあるが、ここではそんな本が十数冊も山積み。女と二度三度と結婚する男もバカだけど(失礼)、上手に付き合いたいなんて思う情けない男はもっとバカだ(これは失礼とは思わぬ)。我輩はその中から一番安い270円のを買う。ただし、[上手に付き合う]ためでなく、女のくだらなさ再認識のために。もう惑わされぬために(遅すぎたけど・・・)。
※我輩の好きな格言。いわく「人生には三つの愛がある。母の愛、愛人の愛、犬の愛」。妻という存在は犬より劣るわけだ。綾小路きみまろのDVDがBOOK・OFFで売られるのを心待ちにしている。

ロイヤルホームセンターで、バイクハンドル装着の防風カバーと手帳用ボールペン購入。
※手帳を2冊使っているが、ともにペン差しの穴が小さすぎる。でも穴に合う細身のペンが文具店でもなかなか見つけられずにいた。不可思議な文具業界だ。

★夜の迷走

私鉄駅前駐車場にクルマ乗り入れ、ちょうど到来の難波行きに乗車。
ようやく本来の誕生日相当のコトに向けて。さて、どこで降りようか。

地下鉄我孫子周辺行きつけの呑み屋に、年末のあいさつ回りをするのが第一目的。
この夜ここで呑んでますからと先日メールのあった、墨丸会員女史ご贔屓の、JR杉本町の格安スナックにも寄ってみたい。
別の女史オススメの、JR我孫子町の立ち呑み屋にも・・・どこからスタートするかと思案しつつ朝刊広げながら、車内で新聞読む人なんて昨今皆無だとも思ってると、「我孫子」云々の車内アナウンスで我に返った。
降りなきゃ!降りた・・・ん?ここはいったいどこ?

プラットホームから見える薄暗い風景が、いつのも明るい「我孫子町」ではなかった。
それもそのはず、中百舌鳥で地下鉄乗り換え、もしくは三国ヶ丘でJR乗り換えの上記予定の行き先すべてが、「思案」のおかげでご破算の、そこはすべての乗換駅通り過ぎた私鉄駅「我孫子前」。この駅周辺には、確かスーパーが一軒あるだけだ。あわてて車内に戻る。

次の駅は「沢ノ町」
そんな町は訪れたこともないけれど、どんどん目的地から遠ざかるゆえ、とりあえず下車。
ここから再び私鉄電車でUターンか、歩いて目的地方面にか・・・歩いて行ける距離ならばだけど。最悪タクシーかよ・・・。
駅前にあるはずの周辺地図看板も見当たらぬ。タバコに火を点け、また思案。
と、駐輪場係のおっさんを見かけた。
「すみません、近くのJRの駅って遠いですか?」(地下鉄路線よりJRが近いはず)。
と、おっさん「わし、タバコあかんねん」と迷惑そうに。ムッとするが、おっさん丁寧に「この道まっすぐでJRの陸橋」「歩いてだと何分ぐらい?」「15分かなぁ」
この沢ノ町には入ってみたい雰囲気の呑み屋が。が、今夜の目的ではないと歩き出す。

★迷走の果て

陸橋が見えてきた。
通りすがりのおばさんに「最寄りの駅は?」と尋ねると、「陸橋右に曲がると我孫子町駅」と教えてくれた。
その曲り角、我輩の目前で自転車に乗ったおっさんが派手に転倒。起き上がりかけてはまた転倒、そしてまた転倒。手助けにと駆け寄ろうとしたらようやく立ち上がった。どうすりゃあんなに何度も転べるんだ?起き上がりこぼしみたいではないか。
と、目の前が懐かしの、光に満ちあふれたいつもの「我孫子町」駅だった。地下鉄「我孫子」はさらにまだ先。

この地にあると聞いた立ち呑み屋には座席があって、ちょっと小粋な女将さん経営の最近できた店というが、付近にそれらしき店見当たらず。
電車乗り過ごし、駐輪場ではムッとされ、15分も歩きつづけ・・・なんかイヤな予感。
立ち呑み屋なんぞを探すのも億劫で、Uターンして駅反対側にある「さかもと」へ。
ここも挨拶にと思っていた一軒だ。

大将「お、マスター、何人さん?」「ひとり」「おひとり?」とキョトン。
我輩「コロナで呑み相手誘うのも気が引けて。いまでも商売してたらコロナで店潰れてましたわ」というと、「大丈夫やで〜。コロナで営業21時までやけど一日4万円補助されるんやから」
馬刺し三種盛りとぬる燗のコップ酒注文。話しながら麦焼酎ロック奢られ、返杯にビールを。
「初めて忘年会なしやったけど、来年はまたここで。今から「なじみ」にもあいさつに行ってきますわ」と勘定し、2060円也。
大将と女将さんに丁寧に見送られながら歩き出す。

駅通り越し、地下鉄我孫子方面に歩いていて・・・冬の夜風のせいか急にトイレに行きたくなってきた。急いでトイレのある「我孫子町」駅へUターン。駅構内に入ってしまった・・・宵の口だというのに酔っての思考停止の結果。自転車の周囲で転げ回っていたおっさんと五十歩百歩。ここから乗り換えまでして我孫子に行く気力も急に萎えてしまった。
加えて、トイレにとあわてたせいでポケットの手袋片方、落としてしまっていた・・・そうか、冬支度で先日手袋探すと片方しかないのが二組、両方とも見当たらぬのが一組・・・ああ、こうしていつも手袋って無くしていたんだと妙な納得・・・。

プラス、「さかもと」で勘定の際、財布に五千円しかないのに気づいた。
いつもなら、予備に1万、さらにキャッシュカード用意しているのに、早く家から脱出をと、万全の準備おろそかに。このことはガレージのクルマに乗って気づいたが、1万あまりが財布にあったゆえ、呑みすぎねばこと足りるかと・・・が、前述の買い物に加え、タバコのまとめ買い、愛犬のトイレシート、宝くじも買っていて・・・残金三千円では寄るはずの「なじみ」「りょうかん」「はなこ」「barT-I.S.m」などに行けるはずもない、というのも気力喪失の一因・・・。

仕方なく帰途中の、私鉄北野田駅で急行通過待ち。
まだ8時すぎというのに、誕生日というのに、このていたらく。先の「イヤな予感」そのままではないか。
うんざりしつつ「ああ、この北野田の御堂さんの店にも顔だしてないなぁ。年内に一度行ってみようか」と思った途端、「今からでええやん!バカ安の店やし!」と、車内から走り出た。
※御堂さんの話は、372〜「実録/さっぽろの夜」参照。

★居酒屋「御堂」にて

コロナ禍でも店存続してるだろうか?ご高齢ゆえご存命であろうか?と、本日何度目かの「思案」しつつ歩いていると(凡人の思案はこの程度)、店の灯りが目に入った。良かった、開いていた。

店に入ると先客男性お二人がカウンターに。
三席あいた真ん中に座る。
ビールとおでん盛り合わせ注文。懐かしの御堂さんにも一杯。両隣の男性方におでんおすそ分け。

左隣の無精ヒゲの年上男性が話しかけてくる。
ふと顔を見て、我輩「Tさん?」
何年か前にここで会話し、そのあとの何年か前に我が地元の立ち飲み屋で偶然出会った方だった。
御堂サン、Tさんともに「よう覚えてはるなぁ!」
いつも無精ヒゲで酔っ払ってるTさんは我輩のこと覚えてはいなかったけれど。

右横は通称キューちゃんという40代の方。
Tさん帰られたあと彼と会話。
20代初めに婚約者亡くされ、以後独身とか。介護施設職員。夜勤以外はここで呑んでいるとのこと。
「亡くなられたことで独身貫いてるんですか?」と感動しつつ聞くと、「実はボク、ゲイなんです」
急に仕草が女っぽくなる。楽しい。美形ならもっと楽しい?
今日は誕生日なんですと告白すると、御堂サン、焼酎やらビールを次々に出してくれる。
キューちゃんは「カラオケ行きましょ!」と誘ってくれたが・・・前述通り、金がない。
が、御堂支払い千円也。
※帰り際に御堂さんに教えられた。壁に飾ってるポスター、Tさん作だという。我輩好みの画風。プロか?言っちゃあ悪いけど、人は見かけによらぬ。ゲイのキューちゃんもそうだけど・・・「婚約者」って女性だったんだろうか?

一年後の「12/28/2021」に続く!

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