583「キリギリス男、息づく夏夜 A」(「0004694276 第3話」)

6.28.水/2023

(3月13日月曜午前4時。「病院、連れて、って、くれ」で終わった話の続き)

いらぬ遠慮人種かの昭和人間ゆえ、自家用車で病院へと我妻リ・フジン(タリウムさん)に命じたにも関わらず、気づけば大雨のなか救急車到来。私鉄二駅先にある独立行政法人国立病院機構 大阪南医療センターへの救急搬送となる。

※我が屈辱の救急搬送歴:二十代の頃、梅田の寿司店の濡れた床面で足滑らせて頭部強打で。そしての2015年は脳出血で。幼児の頃には縁側から落ち頭部強打。救急車呼んだかどうかは知らぬが輸血するほどの大怪我だったとか。ゆえに我輩、少々頭がヘン・・・。

今回の搬送中、前回同様症状治まって・・・が、病院でレントゲン、心電図検査等するうち、再度の発症。で、宿直医見立ては「狭心症」(後に「狭心症と心筋梗塞の間の症状」と。最終の診断書病名は「急性心筋梗塞」。が、体験者としては「狭心症」か)。

※狭心症:心臓をとりまく3本の動脈。それが狭くなり心臓への血液供給が一時的に減ることにより、心臓とは違う場所(アゴや歯、首や喉、左肩、左ひじ)に痛みがでることあり。発作は一時的(5分程度)に治まること多し。
心筋梗塞:血管が完全にふさがり、その部分の心筋組織が壊死。激烈な痛みのため意識喪失も。発作は30分以上つづく。(病室ベッドに置かれていたパンフより抜粋)。

(以下、550より抜粋)
夢のなかで”大いなるもの”に尋ねた。
「ボク、いつ死にますか?」
”大いなるもの”が答えた。
「30年5月6日」
苦痛が続くのは嫌なので、さらに問うた。
「死因は?」
「心筋梗塞」
あっという間に死ねるな・・・。

ホッとして目が覚めた。
そして気づいた。
「30年って、令和?西暦?」
令和なら、あと26年。読みたい本、読み尽くせるかも!
西暦なら、あと8年。たったの・・・。
病から回復し、はや7回目の夏を迎えるという時の流れ振り返りつつ・・・。

この話を知人にするとその方が言った。
「経験上、心筋梗塞って激痛やったでぇ」
その知人が誰だったのか、なぜか思い出せない。
ボケての26年ならば、地獄・・・。

つづく

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