5.15.水./2024
[今夜の本!]
ガジュ丸評価基準。
5「傑作!」 4「読み応えあり!」 3「普通」 2「不満!」 1「駄作」
NF=ノンフィクション系 ※=再読 ?=ようワカラン ×=断念作
映画評価も以上に準じます/評価4以上がおススメ作!
1.「死刑にいたる病」櫛木理宇/ハヤカワ文庫/3.0+
2.「鬼畜の家」深木章子/講談社文庫/3.0+ ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
3.「最後の花束」短編集/乃南アサ/新潮文庫/3.0+
今月は不作。内容でなく読破数少なしが・・・。
深夜2時過ぎベッドの中、酔眼かつ睡魔のもと、数頁、数行読んではダウン。
最近、連日この繰り返し。ゆえに翌日、物語展開、登場人物もうあやふや、混乱しきりの深夜の読書生活・・・。
この原因のひとつは、かつては興味(あまり)なしの連続テレビドラマ録画し始めたゆえ。
最近の劇映画面白くなく、その代わりにと夕刻より録画作品、酒飲みながらつい見始め・・・けれども瞬く間にデッキの録画容量なくなって・・・容量確保のため第一話冒頭で「不作」かとの判断ドラマどんどん消去しても追いつかず。こうして夜の時間は酔いつぶれ観疲れるまでのドラマ三昧(昨年後半テレビ放映の横関大原作「彼女たちの犯罪」がきっかけか)。
で、今月の三作。
一言でいうなれば、一気読みだったならばいずれも高評価だったかもの作品群。
「史上最悪の連続殺人鬼からの依頼は、たった一件の冤罪証明だった」とのコピーより、映画化シーンから抜粋の、その阿部サダヲの特異な表情写真文庫カバーで手にしたのが「死刑にいたる病」。子供の頃、親切だったパン屋の、今は死刑囚となった殺人犯から依頼された青年による「冤罪証明」とは?結末、「う〜む」であった。
副題の「短編傑作選」」ってのが「ホント」と思わされた乃南アサの短編集。11篇すべてがハズレなしという点でプラス評価。乃南さん再発見の感。
これら以上に、一気読みならば確実に評価4.0かと思われたのが「鬼畜の家」。1947年生まれの作者名知らず、解説で60歳からの執筆活動と知って昨今の若手作家より読み応えありかと期待。
母親が家族を次々と殺害した鬼畜と語る、唯一生き残った末娘の悲痛な告白劇。その告白から恐るべき真相が浮かび上がってくる展開は見逃せぬ。
[今夜の映画!]
4月全30作品鑑賞中、10作もが観始めて「面白くなさそう」と録画消去の断念作。
で、評価4.0作が、2020年ロシア/ドイツ合作「ペルシャ・レッスン 戦場の教室」(ヴァディム・バールマン監督)。
ナチス占領下の絶滅強制収容所舞台に、死を目前にしたユダヤ人が自分はペルシャ人と偽ってペルシャ語を学びたい収容所所長にでたらめなペルシャ語を教えながら生き延びようとするサスペンス。日夜次々と偽言葉を考え出し、それらを記憶しておかねばならぬという綱渡り生活が見どころの、事実に基づいたドラマ。
[今夜の名言!]
わからないときは、どうするべきかより、どうしたいかで考えてみるといいのかも。
(テレビドラマ「366日」)
辛いという字がある
もう少しで
幸せに
なれそうな字である
(詩画作家 星野富弘)
「今夜の本!映画!そしての名言!」(4/2024)完